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2007.02.04

あなたの犬は幸せですか

最近、本屋のペットコーナーの目立つ場所に陳列されている
「さすらいのドッグトレーナー」(しかし・・なんちゅう番組タイトルじゃ・・。)
で一世を風靡したCesar Millan[シーザー・ミラン]の
【あなたの犬は幸せですか?】を買って読んでみた。

あなたの犬は幸せですか あなたの犬は幸せですか
C. ミラン、メリッサ・J・ペルティエ 他 (2006/11/30)
講談社
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感想は・・・というと・・・・・。


◆しつけが可哀想で出来ないという飼い主さんには読んでもらいたい

◆自分の愛し方が間違っていないか確かめるには良いかも・・・。

◆自分の愛犬が皆、びびりっこ あるいは攻撃性を持ってしまう・・という人も
 読んだ方がいいかも。




しかし、読み終わった本音を書かせていただいてしまうと
「リーダーシップ」に固執しすぎている感が見過ごせない。
噛み砕いて言うと犬は人より先に歩くべからず、ドアを先に通すべからず、
ヒッパリッコ遊びは攻撃性を助長する・・・・云々だ。
常に人はリーダーの役目を果たさねばならないといった、パックリーダー思想である。
上記の事柄はアメリカの行動学者からも批判をうけたらしいが、
今時、主従関係をあのように書き連ね、「リーダーシップ」というwordを
何度も出されると、初心者飼い主さんたちにどのような心理作用をもたらすか
言わずと知れている気がしてならない。


きちんとヒエラルキー社会の事も著述しているのだが、一般飼い主は
聞きなれない言葉は流し読みしてしまうだろう。
昔はよく、家族はひとつの群れ(パック)であり、飼い主は群れのリーダーでなければ
ならない・・と言われて来たが、私は犬は自分を犬だと自覚しているから
「同じひとつの群れ」という表現は全面的に受け入れられない
確かに私にとって犬達は家族だが、犬は犬、人は人だ。
家族だから異種が共存するルールを教えて、共にストレスなく生活出来るよう
共に努力しているのだ。


よく「うちの子は自分の事を人間だと思っているの。犬は大嫌いなのよ」という
飼い主さんに出会うが、もしその子が自分を人間だと思っているなら
その子はとても可哀想で不幸だと思う。
だって、自分だけ言葉は喋れないし、家族の会話もすべて理解できないし
二本足で歩行できないし、全身けむくじゃらで、好きなときに好きな場所へも行けず
味気のない食事を毎回出され、酒も音楽も楽しめず、
痛い所を伝えようにもなかなか伝わらなかったりするのだから・・・。
犬はやはり自分は犬だと自覚していて、それでも同種である犬より人が好きで
安心できる対象だという子もいるというだけだ
と思う。
それだけ犬という生き物は順応性に長けているのだ。


しかし、とても良い部分も3分の2以上を占めている本ではあった。
私はよく「オーラ」という言葉を使用してきたのだが、
彼の言う「エネルギー」説はとても共感を得た
よく「怖い」と思ったら噛まれるとか、飼い主が嫌悪感を感じる人や物に対し
愛犬が吠える等は良い例だと思う。
トレーニングの方法へのコメントは賛否両論あるだろうし、
(実際、トレッドミル上で犬を走らせたまま放置し、転んだ犬が大怪我という事故もあったらしい)
罰の使用方法は初心者の飼い主さんにはとても難しいと私自身は思っているので
(罰というと大抵の人は肉体的苦痛[体罰]と関連づけてしまう。
日本の学習理論の訳し方のとても良くない部分だと思っている。)
本 全体を「良い本だ」と言うわけにはいかないが、
「心のあり方」については とても素晴らしく表現された著書であると思う。


自分に自信がない飼い主さん

犬が望む愛され方を誤解して愛していると思っている飼い主さん
(自分でそう思う人などいないだろうが・・・)


そんな飼い主さんは一度目を通してみるのも良いかもしれない。











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Posted at 03:01 | 犬考 | COM(0) | TB(0) |
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